今冬、奇跡がおきた!
いやいや、おにいちゃんの努力だから、奇跡というのは失礼。
小学校に入ってから、一度もやり遂げた事がない、長期休みの宿題。
これを、兄くんは、やり遂げた!!!
やり遂げた!!!!
やりとげたー!!
おめでとう!兄くん!
これはヨロコビボール100ケリ!どころではない!
Contents
やりとげられない宿題
宿題はやるもの。やりとげるもの。
私が子供のころは、やらないで学校に行くなんて「ありえない話」だった。
だから、兄くんが小学生になったときも、
やって当然、やらないのがおかしい、という気持ちで接してしまってた。
宿題やらない、できない兄くんは「ダメな子」なんだと本気で心配した。
忘れ物も当然のようにするし、学童では問題起こすし、
ほんとにママは参ってしまった。
他の子はきっと「いい子」なんだろうな、って思いながら。
学校からの着信履歴も、家のインターホンの音も、れんらく帳を見るのも、ほんとにほんとに嫌だった。
典型的な発達障害
「そういう特徴のこども」なんだと、病院の先生に言われて、やっとわかった気がした。
とショックを受けるより、出来ない「理由」がわかって安心した方が大きかった。
「注意欠陥多動性障害」と言われた。
私は発達障害について詳しくなく、
知的な遅れはない場合、それでも障害なの?障害者手帳をもらうの??こどもはみんなと違うクラスになってしまうの???
安心したものの、次から次へと疑問と不安がうまれた。
ママの救いになった病院の先生の言葉
サポートしきれないママの私も「ダメ」なんだと思っていたけど、
病院の先生の一言に本当に救われたた。
「(こどもを)見たらわかりますよ。おかあさんの子育ては間違ってないですよ。」
病室では子供も一緒だったから泣けなかったけど、あとでいっぱい泣いた。
すさんだ気持ちでいることが多くなっていたけど、びっくりするくらいあったかい気持ちになった。
出来ないを受け入れ、やらないを受け入れた(今のところ)
いいのか悪いのかわからないし、一般的にはきっとよくない。
だって宿題はやらないといけないし、授業中は寝たらだめな事。
でも兄くんはできないしやらない。
「できないやらない」を、親や周囲の教育でできるようにするのが理想の子育てなんだと思う。
でも、思うようにいかないし、時間もかかるし、やっていることが正しいのかもわからない。
いろんなことをたくさん考えて、考えて、考えて、私は思った。
発達障害の兄くん(と弟くんも)と向き合って早数年。
「宿題って絶対やらなくてもいいと思う」
・・・。
めぐりめぐって行き着いた。
いや、宿題はやらなきゃだめな事。それは変わらないんだけど、
今、できない、やらないからって、兄くんに対して私がガミガミ言ったり、どなったり、無理やりさせて、
兄くんに嫌な思いをさせてしまうのは違うんだろうなと思った。
兄くんはまだ、宿題を、しない(できない)。(そもそも持ってこない)
そう考えを変えてからは、だいぶ気持ちも楽なって、未来が開けた気がした。
これ以上悪くはならない。
兄くんのペースでいいんだ。
何があっても、
兄くんのペースでいいんだと思う。
だからこそ、宿題をやりきったことに天地がひっくり返るほど驚いた
しかも終ったあと、「ママ、答えみて復習していい??」
ママは仰天しました。
なんでやりきれたのか考えて見る
①ママがずーっと一緒にいて、やった。
「やりなさい」っていうんじゃなくて、「一緒にやろう」って言うのがいい。
ってよく聞くけど、最後までずーと一緒にやったことがなかった。
兄くんの、字の汚さ、鉛筆の間違った持ち方、言われても修正しない所、そういうのがイライラしてしまって、私が不機嫌になってしまうから、
怒ってしまう前にその場から離れてしまっていた。
だけど今回は、年末年始、有給いっぱいつかって休んだ。時間はいっぱいあった。
②単純に成長した
やっぱり、兄くん自身、わからなくてイライラしていたけど、こらえてた。
ここ何年かで、ほんとに成長した。
「勉強に耐える」事が本当に苦手な子だから、イライラしながらも勉強に向きあっている姿に成長を感じた。
病院の先生も、丁度、脳の何とかって部分が(失念)発達する年頃って言ってた。
③答えもみてもいい
毎回、答えは見てもいいんだけど、ある程度考えて、それでもわからなかったら見なさいって言っていたのを、止めた。
わからなかったら、すぐ答えを見て、「なんでこうなるのか」を考えてもらった。
兄くんはやると決めたら、謎の耐久力がある。
今まで言ってた、「ある程度考えてから」の「ある程度」が、どの位なのかわからなく、永遠に感じられて嫌だったのかな、と思った。
これからも
ガミガミ言うつもりはないけれども、
この調子でやっていってもらいたい!
勉強で遅れを取っている事は事実。
これを機に少しずつ「勉強する」を好きになってくれるかなぁ、と淡い期待。
兄くん、すごく嬉しそうだった。