長い長い竹林を抜けると、大きな畑が広がってました。
テレビかラジオのような音が聞こえてきて、この畑にも誰か居るようでしたが、姿は見えません。
「休憩中かな?」と想像してみます。
Contents
竹林の先で青空の下、ランチタイムを楽しむ
「もう帰らん?」兄くんが先ほどよりも濃い、「家に帰ってゲームしたいんだ俺は」オーラを出してきます。
「もういいやろ?満足やろ?」声には出さなかったけど、まっすぐに伝わってくる。
どうしたものかと思っていると、「ここでご飯たべよー!」弟くんが無邪気に言い放つ。
兄くんもお腹が空いているので、これには素直に従う。
椅子もテーブルもないので、畑に続く段差の脇に横一列に並んで座って休憩。
こういう時の並び方は、必ず兄くん・弟くん・ママ。弟くんは常に真ん中です。
景色の向こうに、いつも通る道が見えました。
座って、弟くんは鮭おにぎりを、兄くんと私は塩おにぎりを食べて、唐揚げはみんなで分けて食べました。
弟くんの鮭おにぎりは海苔のおにぎりなので、包装フィルムを剥がすタイプ。
小さい頃は私が開けてあげていたけど、今は自分で出来ます。ちょっと海苔が破けてしまったようですが。
スーパーのおにぎりおいしいです。だけど、自分でにぎったおにぎりは格別においしいので、今度は自分で握ったのを持って来たいな~と思いながら食べてました。
でも次に来る時は、兄くんは確実にいないだろうな、とも確信。
ご飯を食べて、ジュースも飲んで、さあ進もう、となった時に、兄くんは微動だにせず。
「帰りたい」
一言だけ言ってむすっとしてます。
弟くんは「手ぇ洗いたい」炭酸ジュースなんか持ってくるからです。ベトベトしているようです。
弟くんは、汚れるのを気にしないかわりに、すぐ手を洗いたがります。
良い事なんだけど、だったら汚れないように気をつけたらいいのにな、とも思う。
帰りたがる兄くんとの攻防
兄くんに、今いる所から戻って帰るくらいなら、進んだ方がいいよ、と説得するのですがむすっとしてます。
私もはじめての所なので、ショートカットして帰る道なんてわからず・・・。
呼んでも来ないので、「そんなに帰りたかったら帰ったらいいやん?」と言ってしまいました。
言われた瞬間、くるっと向きを変えて竹林に向かって行く兄くん。
ほんとに帰るとは思わなかったので、まずい事言ったな、と反省しつつも、「兄くん!行くよー!ここから戻るとか無いよー」
強気で誘う。
竹林へ突き進んで行ってしまいそうで怖かったのですが、またすぐクルっと向きを変えてこっちに来てくれました。安心するママ。
竹林が怖かったみたいなので、一人では帰れなかったんだろうな。かわいいやつよ。
また山の中へ
また木々が生い茂る山の中へ。
今度は竹林ではないので、怖い感じはしない。
だけど、太陽の光が届かないので、あいかわらず薄暗いし肌寒い。
春頃がくれば丁度いいのかなと思う。
逆方向から、登山者っぽいおじさんが歩いてきます。かっちり登山者って格好ではないけど、山歩きを趣味にしてそうなおじさん。すれ違う際に「こんにちは~」とお互いごあいさつ。
子どもたちも自然にあいさつしていました。
こういう、山歩きのマナーって素敵だなぁと思う。
子ども達もそう思ってくれているような気がして嬉しい気持ちになった。
遊歩道は歩き専門のはずなのに
道脇に、車は通れません、歩き専用です、といった看板を見つけますが。
なぜか車が通ったわだちがあって不思議だった。
兄くんの体力がかなり減っているらしく、休みたいアピールがちょいちょい続きます。
少し先の道路が膨らんだ所で休む事にしたのですが、そこまで動くのも嫌だったようで、しゃがみ込んで休んでしまいました。
私と弟くんは、膨らんだ所まで進んでから、おやつのチョコを出して食べます。
格別においしい気がします。
すると、ゴオオ、と後ろの方からトラックの音が響いてきました。
車は通らないはずなのに。
兄くんは慌てて立ちあがってダッシュして来ます。道がせまいので、しゃがんだままだと、轢かれてしまう。
休みたくて、一足お先にしゃがみ込んだ兄くんが、よりにもよってダッシュで山道を駆け上がる事に。
トラックの荷台には、何かが沢山積んでありました。
車は通れないとっても仕事の車は別という事ですね。
トラックが通り過ぎた後、兄くんも加わってチョコを食べます。
幸せな時間です。ヨロコビボール。
>>続きは別記事で。体力の限界を迎える兄くん、最後まで頑張れるか。