キレイな石探しの探検中、突然出会ったアカハライモリ。
育てる!
兄くん
中学生。子育て困難度は昔よりかなり低減。服薬もやめようか相談中。ママにとってはいくつになっても天使。
Contents
兄くんのアカハライモリ愛
以前から「アカハライモリかわいい」「アカハライモリ探しに行きたい」などなど呟いていた兄くん。
アカハライモリの生息地を調べてみると、探すのは難しそうだったので話半分に聞いていたのですが、まさかの遭遇!
急遽、現地購入したバケツに水と共に入れて連れ帰った我々。
逃げるかもしれんし、ちゃんと見ててね
うん
後部座席から聞こえる返事。
しばらくして。
ちゃんと見てる?逃げてない?
うん、おる。逃げんってパパも言ってたよ。
…
フタが無かったので、水がこぼれていないかと、脱走していないかなど確認しつつ家へのドライブは続いた。
信じられない出来事
そして帰宅。
窮屈なバケツから早く出してあげたいと中を覗いてみると…、いるはずのアカハライモリがいない。
兄くん…?
…え
バケツに隠れる所などない。脱走している事にこの時、初めて気づく…。
まさかの脱走に、ショックを受けている様子の兄くん。
ママの視線が兄くんに突き刺さる。
見てたんだよね?
途中で寝てた
え?
逃げんって思った…
ママの困惑と兄くんの後悔
まず、寝るのが信じられない母。
父親が「逃げん」と言っていたのを信じての事だろうけど、何で信じたんだろう?万が一を考えないのかな?
それはともかく。
兄くんは、逃げられて悲しいと言うより、可哀想な事をしてしまった、という気持ちだったみたい。
車中を探したけど、いない。
隙間から落ちてしまったんだろうか?
普段見ないシートの下なんかも詳しく見てみるけど、いない…。
「連れて来んかったら、あそこで暮らしとけたやん」
兄くんがポツリ。
ただでさえ虫や昆虫の環境を変えて育てる事に罪悪感を抱く兄くんなのに、自分で連れて来たいといって連れて来て、逃がしてしまった。
しかも一直線に帰って来たので、車から逃げたのだとすれば走行中…。
走行中、下の隙間から落ちたのだとすれば、…。
しばらくして、兄くんは家にこもり、涙を流していました。
どうしてあげる事も出来ず。
奇跡が起きた?
それから数ヶ月。
アカハライモリは我が家の禁止ワード…までは行かなくても、テレビなんかで見ても「アカハライモリやー」なんて盛り上がる事はありませんでした。
後日、父親がネットでアカハライモリを10匹程購入したものの、しばらくすると3匹程になっていたという出来事も拍車をかけています。
おそらく、天井にしていた2枚並びの網の隙間から逃げたのだと思いますが…。
そんな事がありつつ、ある日たまたま裏の水場に行き、様子を眺めていた所。
兄くんが後ろからやって来て、一緒に眺め始めました。
水場は上下2段の二層になっており、水場ができた頃はほとんど上段にいたはずのメダカ達は下段に移ってしまっていました。
「下にいるねー」なんて言いながら、その場を離れて近くの草花を見ていると、兄くんが突然「アカハライモリ!」と声を出す。
驚いて駆け寄ると、兄くんが指さす先にアカハライモリが。
なんと囲いも無い裏の水場に生息していたのです。
そのアカハライモリが連れ帰ったアカハラなのか、購入して脱走したアカハライモリなのかはわかりませんが、この時の兄くんは、とても嬉しそうだったのを覚えています。
相変わらずアカハライモリは動きが鈍くて、簡単に兄くんに捕まえられていましたが、水槽に入れたりせずに水場に放置しました。
水槽の方が確実に長く生きられるとは思うけど、水場にいる方がいいのかなぁ、と思い。
恐らく裏の水場にいたのは、購入したアカハライモリだったのだとは思うけど、あの連れ帰ったアカハライモリの可能性がなきにしもあらずで、兄くんは少し救われた様でした。
逃げたアカハライモリかな?
どうやろね
※注意※アカハライモリは毒持ちです。触った手はしっかり洗いました。