Contents
花より友
すっかり桜が見頃。
ママは子供達との思い出を積むべく、花見の計画を立てる。
しかし計画、と言ってもいつも遊びに行く場所へ散歩に行く程度の予定。
はじめは兄くんも弟くんも、行くと言ってくれていたのに、弟くんは友達と遊ぶ方が良いらしく、なんと当日キャンセル。
兄くんは弟くんが行かない、という事で少しご機嫌。
車に乗り込む際、いつも助手席は弟くんに譲っているのですが、この日は嬉々として助手席に乗り込みます。
思春期の兄くん。
最近、一緒にお出かけしてくれるのはこれが最後かもしれないと毎回思いながら出発しています。
兄くんが好きな場所へ
魚がいる水場へ。
去年行って、好きになってくれた場所です。
小魚や、鯉がいる所。
子供はすぐ変化してしまうので、楽しんでくれるか不安なママ。
だけど兄くんは変わらず、あっち行こう、こっち行こうと言ってくれます。
…魚さえいれば!
まだ水の中に入るには寒いと思うのに、行ってくる、と言って浅い所へ入って行く兄くん。
くるぶし位までは入っていたと思う。
そして去年、兄くんが落ちた深い場所がある地点へ。
深さは、兄くん申告によると、ギリギリ足が届く所。
もし弟くんだったら足がつかなかったかもしれない、そんな深さです。
「どこだっけ?落ちたとこ」
「そこだったと思うよ」
「そうだっけ」
そんなやり取りをして、兄くんが落ちた時の事を思い出します。
あの時、弟くんは兄くんを見てひたすら笑い、落ちた兄くんもワアワア騒ぎ、母も兄くんをからかうように声をかけていましたが、内心とても焦っていました。
足が届く所で良かったって。
時間が経つのは早いなぁ、なんて思っていると、兄くんが呟きます。
「あっ、魚いる、結構でっけえ」
うわずんだ、嬉しそうな声。
母には見えません…。
「えっ、どこ??」
「ほら、あそこ」
指刺してくれても、アバウトすぎてわからないというオチ。
それでも何か動くのが見えて、それが魚だとわかる。…けど小さい。
「ほんとだ。でもちっちゃくない?」
「でっけえよ」
兄くんが言うのだからでっけえのでしょう。しかし母とは違う魚を見ている可能性が大です。
魚に夢中の兄くんを横目に、せっかく桜を見に来たのだからと、下ばかり見ずに、顔を上げて桜を見ます。
兄くんは着いた時から水辺に一直線、楽しんでくれればそれで良い。兄くんの分も母が楽しみたいと思います。
よく見ると、すでに緑が目立つ桜もありますが、種類が違うのでしょうか。
流れる花びら。カメラマンの腕があれば、とっても素敵な写真になるやつです。
母が撮ると、流れをせきとめるただのピンクの何かにしか見えない…。
タイミングが難しい桜吹雪
歳を取るほどに美しさを感じます。
桜吹雪を見たかったのですが、残念な事に見れませんでした。
去年、散り際に訪れた際の桜吹雪がとんでもなく幻想的で。
一人で見たので、来年は子供達にも見てほしいな、と思っていたのですが、今年はまだ桜吹雪のタイミングでは無かったようで。
早すぎた…。
毎日来れれば良いんだろうけど、それは不可能。いや、早起きして来ようとすれば来れるけど、兄くんはついてこないはず。
また来年こそはー、と思うけど、思春期真っ只と思われる兄くん、一緒にお出かけは難しいかも知れないなぁと思うと、物凄く寂しい気持ちになるのでした。
他の草花も撮る
桜を観賞する中で目につく草花も激写。
枯れ色の中にカラフルな色を見つけると、「春だ!」と思わせてくれます。
ぷっくりが可愛いです。
黄色はまさに春の訪れ。
今年は去年前ほど活動力が無く、あっちこっち行く気力がありません。
家に引きこもるのがスタンダードになってしまった…。
もう少しすれば、藤棚も見に行きたいのですが、行けるかなあ。
コロナ禍という事で、敷物敷いての花見は出来ず。
しかし逆にとてもお手軽で、母的にはこういう花見の方が好きだな、と思いながら過ごした幸せな一日でありました。