「~♪」
車を運転中、テレビ番組に合わせて一緒に歌う。
弟くんは助手席でタブレットを見ている。
はまっている動画をエンドレスで流している。
妖怪ウォッチのオープニングらしい。
うたっている「すとぷり」という人が好きらしい。
youtuberなのだろうか。
妖怪ウォッチは卒業したかと思うと熱心に見ていたり。
流行っていた頃の妖怪ウォッチとは全然違うけど、やはり面白いのだろう。
弟くんはタブレット、ママはテレビに合わせて歌っている。
「ママー?ママはなんの歌好き?」
「・・・(きた・・・)」
弟くんも兄くんもだが、ママが歌い始めると話かけてくる。
ママはそれが、ものすごくいやなのだ。
絶望に包まれるのだ。
Contents
なぜなのか
なぜ気持ちよく歌い始めると話しかけるのだろう。
ずっと歌っている訳ではない。少しの間だけ、本気で歌っているのだ。
これは、カラオケで言えば歌っている人に「何のむー?」って聞いてるようなものだ。
(ママは真剣に歌っているようだ。話かけるのはやめよう)
なんて気を使う事は出来ないのか?
そんな事思わなくても、話しかけずらいのではないか?
ママの動向を気にしていない
わざと話かけてはいないと思う。
ママが歌っていない時、話かけてこないかというと、そうではない。
歌っている時も、歌ってない時も、話かけてくる。
兄くんに話かけてる時でさえ、話かけてくる。
ママが何をしてようが弟くんには関係がないのだ。
自分を優先している
ママが気持ちよく歌っているのはわかるけど、
自分がママに話しかけたいという気持ちが最優先なのかもしれない。
話かけたいというか、喋りたいのだと思う。
ママは歌を熱唱している。弟くんに返事をするには歌うのを止めないと行けない。なぜ邪魔をするの?といつも思ってしまう。ものすごくむかつく。
そんな事で…と自分でも思うけど、何年もこれは続いていて、ある時ふと気づいてしまったのだ。なんでこのタイミングで話しかけるの?と。
変わったところもある
全く成長がないかというと、そうでもない。
顔でアピールしたりちょっと待ってというと、文句を言わずまってくれる事もある。昔は必ず文句を言っていたので、成長だと思う。
内容は重要な話ではない
何が好き、とか動画の説明とか、今じゃなきゃだめな事は1つもない。
だけど、「今」弟くんが気になっているから、「今」話をしないといけないんだと思う。
ママはそれを聞くのが当然なんだと思う。
だけどママが歌を歌う時くらいは見逃して欲しい。
「歌うたってるから答えられない」
素直に言うと、機嫌が悪くなる。
あきらめて応えると、歌が歌えなくて気持ちよく歌ってたのが中断され、歌う気が失せる。
結局歌わなければいいのだ、という考えに辿り着いたが、なんとつまらない事か・・・
子供たちが成人してからのお楽しみになってしまった。
だけど、その頃には「車では歌わない」がしみついてしまっていて、歌わない気もする。
おまけ
車で移動中、よくクイズを出してくる弟。
「兄VS兄はどっちが強いと思う?」
なんだかよくわからないクイズを出されました。
兄くんと同じ名前のキャラクターがいて、兄くんとどっちが強いか、という事?
(また訳がわからない事を言ってきた…)
そう思ったとき、後ろにいた兄くんが当然のように答えます。
「おれは、兄が強いとおもうかな。」
えっ?
そんな簡単に答えられることなの?
「ピンポンせいかーい」
えっ
正解なの??
まって、どっちも兄じゃない?一文字でも違った?発音が違った??
「待って待って」
「やっぱりなー」などと言って話を続ける二人に聞きます。
「どっちも兄じゃない?」
素直に聞きます。
「うん」
何言ってるの、と言った雰囲気を醸し出しながら言われました。
「???」
どっちも兄で、正解はどっちもってこと?
ママの頭が追いつく前に、二人はすでに次のクイズに進んでいました。