カメラ

見える?見えない?ネオワイズ彗星

ネオワイズ彗星というものを知った。

おっぽがついた、流れ星だ。

双眼鏡などなくても肉眼で見えるらしい。

(こどもたちと見たいな)

そう思って早一週間。

ちょうど旬を過ぎたようだった・・・。

しんどい体にムチ打って、こどもと海辺へ行く。

事前に調べておいたので、見える方角や時間はばっちり(なはず)。

Contents

見える方角と時間

7月上旬は朝方北東、中旬以降は夕方以降、北西。

これを頭に叩き込んだ。

明るさは、日ごと失われていくらしい。

一日でも早く行くべきということ。

中旬である今、どっちの時間帯で行くか。悩む。

場所は?

位置は下の方のようなので、水平線や地平線が見える所がいいのだろうか。

海辺に行く事にし、ひとまず行ってみることにした。

よく来る海辺。

先客がいる。

真冬でもないし、夜人がいるのは珍しくない。

けれど、みんなカメラを持っている。本格的なやつだ。

(これは見れるのかもしれない・・・!)

期待で胸が膨らむ。

スマホでコンパスを確認。夜空を見る。

ない・・・!!

何回見ても無い。見えない。

カメラを持った人達が帰って行く。

見えなくなる時間ギリギリに来たので、見えなくなってしまったのかもしれない・・・。

というか、見えそうな方角辺りの水平線が明るい。

なんで明るいのかは分からないけど、真っ暗なのを想像していたから予想外だった。

あの水平線が明るいから見えない訳ではないんだろうけど、なんだか気になるので、次は暗そうな所に行きたいと思う。

この日は、諦めて帰ったのでした・・・。

(マックのドライブスルー寄らなかったら時間的にも少しチャンスがあったな・・・)

計画は思い通りに行かない

夜だし、一人でいけばいいのに、子供と行くという無謀。

私が仕事帰りすぐだったので、お腹が空いている事もあり、マックへ寄った。

私はセット、弟くんはポテトのみ。

「飲み物は?」

「コンビニで買おう」

彗星を見に行く、見えるかわからないけど、という誘い文句にイベントと思ったらしい弟くん。

「タブレット持って行っていい?」「おやつ持って行きたい。」

おやつ(じゃがりこ)をコンビニで買う約束をしていたのだ。

まず2か所寄るのに時間かかり。

目的地もちょっと遠い。

タブレットの置き場所(立てかけて見たいらしい)とマックのポテトの置き場所の作成。

なんか忙しいし大変だ。

やるのは全部私。コンビニの買い物の間に場所作成やマック食べるのも出来ない、なぜなら全部私がやるから。

弟くんは、シートベルトをした状態でタブレットを見ながら、「買ってきた?」「ちょっとせまい」「ポテト落ちそう」「ぼくにハンバーガーないの?」

殿様が助手席に座っていた。

「弟くんはごはん食べたんでしょ?ママはまだ晩御飯食べてない」

「えええ~?」

最初は、ポテトだけでいいって言ってたやん・・・

うんざりなんだけどいつもの事なのでハンバーガーをあげる。さよなら私のチキンフィレオ。フィレオチキン?名前もうろ覚えなくらいので、弟くんに食べて貰って良かったのかも知れない。

「っ」

弟くんが声にならない声を出す。

ポテトを落としたらしい。

車のシートカバーがついていない状態だったので、食べこぼしは気をつけて欲しいと言ってたんだけど・・・、わざとではないし、ショウガナイ。コーラこぼすより全然いい。

いつも横暴だけど、夜なこともあり、少し従順な弟くん。すごく気を使っているのも気がついた。

夜、私と喧嘩したら味方が居なくなって怖いんだろう。

怖い動画を見たりするからだ。

走行中、「見えないかな?どう?」と弟くんに聞いてみた。

「もうーうるさいっ」

いきなりのトップスピードでぶつかって来る。

動画を見てるので話しかけられたくないんだろうけど、そんなに怒ることなのか?

いやいや、動画見てなんなの?星みにきてるんだぜ私達。動画見すぎでしょ!せめて星には興味示してくれよ。

ママの怒りボルテージが上がって来る。

弟くんは見てくれないので、私が信号待ちに夜空をちら見しようとしても、タブレットとナビの光が窓に反射して邪魔。

そんな感じで、イライラしながら海辺へ到着したのでした。予定時間もちょっとオーバー。

次は何も買わずに行こうと思ったのでした。

せっかくだし海風あたろう

到着まで数十分、到着して5分で「帰ろう」。

弟くん、待って、せっかくだしちょっと星眺めよう?

「でも見えんやん」

まぁ、確かに。

「早く帰りたい」

まぁ、明日学校だし、そうだけど。

「怖いんよ、怖い動画見たし」

それは自分の責任では?

「ねーはやく帰ろう~」

北斗七星は見つけられたと思う。

スマホで激写

別の日。夜。

時間がシビアだ。夜中ずっと見れる訳ではないのだ。

もっと近くて、もっと暗い所に行く。

今日もお供は弟くん。

行きは何も買わず、帰りにお菓子を買う約束をした。

スムーズに現地に着く。ここまでは計画通り。

あとは彗星が見れるかどうかだ。

やはり私たち以外にも、彗星見学と思われる人達が居た。

暗い所で他の人と会うなんて、いつもだったら不良かと思って怖いけど。

彗星を見に来てる人だと分かるとなぜか安心する。

方角を確認して、探す。

ない・・・!

何度見ても無い。目を凝らしてもない。

「こわ」

弟くんがつぶやく。

「まっくらだったのに、進むと自分たちのまわりだけ見えてくる」

実況してくれる。ほんと人間の目ってすごいね。

「彗星なくない」

無いね・・・。

「海見て見たい」

落ち様の無いがっちりした丈夫そうな手すりがあるけど、万が一、落ちたりしたら取り返しがつかないので車を降りてからずーっと弟くんの手をつないでいるというか腕をわしづかみしているというか。

夜釣りや川釣りの歴代のニュースが頭をよぎる。

万一を考えての行動だ。

弟くんも夜で怖いので、嫌がったりしない。

吸い込まれそうな、夜の海が広がっている。

「やべ~こわ」

海をのぞいて一言。

そして予想通りの言葉。

「もう帰ろ。怖い」

手すりからひとまず離れて。空を見る。

夜景ってキレイ。

スマホで激写する。

北斗七星はあれかな?

「なんか変なの映ってるよ、こういう時のは」

後から気付く心霊写真のことか。

そうだ、彗星の方角も撮ろう。

バージョンアップした私のスマホは星も撮れるのだ。

数枚撮る。

カメラのターゲット?のような黄色い枠が何かを標準にしている・・・

「何かいるんじゃない」

怖い事言わないで?

数枚撮ったあと、すぐ帰った。

ヤシの木が揺れていた。

ヤシの木はとても高かった。

足をひっかけれるような枝もくぼみもなく、ひたすらまっすぐ空に向かって伸びて、一番先の方に葉っぱが密集してる。

「高いね!マイクラでもね・・・」

弟くんのおしゃべりは止まらない。

寝る前に、写真を見て見た。

星空がキレイに撮れている。

2枚目で気づいて、3枚目で目を疑う。

なんと撮れていたのだ!

興奮して兄くんに報告。

「え?」

見せてもよくわかってないみたいだった。

でも褒めてくれた。ありがとう。

少したって思う。確かに感動的なものは薄い。

撮れてると思って無かったので喜んだに過ぎない。

やはり肉眼で見てないので、これではネットニュースで見る画像と一緒だ。

前回、海辺の先客の方たちも、カメラのファインダー越しに見ていたのだろうか。

私のスマホで激写してた時は、スマホ画面では見えてなかった気がするけど・・・

高性能カメラは違うのかもしれない。

また晴れたら行きたいけど、肉眼でみれないなら意味がないかな?双眼鏡だったら見えてたのかな?双眼鏡越しに見る彗星は肉眼で見たと言えるのだろうか?

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